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ニューヨークでのヨガ生活

全てのスタンディング・ポーズの基本となるのが…

タダアサナ、マウンテン・ポーズです。 「な~んだ! ただの気をつけのポーズぢゃん!」って思ってるあなた! ちょいと細かいところが、違うんですね~。 

まず、足の位置。 親指をくっつけ、踵を少し開きます。 こうすることで、足指の第二指(人差し指にあたるやつ)が平行になるようにします。 この時点で足指全てを宙に浮かせ、指と指の間を開き、ゆっくりと、その間隔を保ったまま、足指を床に下ろします。 

体重を前後・左右に傾けて、自分が「ここが真ん中だな」と思える重心点をみつけます。 体重は足の裏全てに均等にかかるようにします。 

膝の筋肉を上向きに上げ、太ももを引き締めます。こうすることによって、脚がしっかりと地に根を張るように意識します。 腰は足首の真上、そして肩は腰の真上です。 ここで背筋をぐっと伸ばすと、ついおしりがちょっとでっちり気味になるので、尾てい骨を前方に少し曲げるような感じででっちりを直します。 

おなかとあばら骨をリラックスさせ、背中の広さを意識しましょう。 肩はリラックスさせ、鎖骨が左右に広がるのを意識します。 胸骨は空に向けるように意識します。

腕は身体の横に少し離して肘を心持ち曲げるような感じでリラックスさせます。 指先は地に向かって伸ばしますが、力を入れすぎないように。

あごは地面と平行に、首の後を伸ばすような感じで、目線は真っ直ぐ。 

腰から下は、木の根っこのようにしっかりと大地に。 腰から上は空へ向かってのびる幹や枝のような感じでかろやかに。 

ここまでできたら、ゆっくりと手を胸の高さまで持ってきて、合掌。 ゆっくりと目を閉じて、呼吸を意識します。 同時に、ここで「完璧な静止」を感じることができるか、チェック。 

「完璧な静止」というのは、ありえない事に気づいてもらえましたでしょうか? 目をつぶると、すごくよく分かるのですが、どんなに身体を動かすまいと思っても、体はつねにどんなにちょっとでも、揺れ動いています。 人間の身体って、ホントにすごいなぁ~と思います。 常にバランスが取れるよう、普段気がつかないくらいの微妙な動きをしています。

タダアサナは、ヨガの全てのスタンディング・ポーズの基本と言われています。 どんな難しいポーズでも、このタダアサナを行うときのような平穏な気持ちで取り掛かれば、文句なし! 修行の道は、マダマダ険しく、楽しいのであります。

このポーズ、太陽礼拝をする前に、1分ほどやってみてください。 背筋を良くするため、それから、坐骨神経痛にも効果があると言われています。 あとね、やる前とやった後の、気持ちの変化というか、心の平静具合に違いがあるかもチェック。 「ぜんぜん、ないっ!!!」って思ってるあなた、それでもOKです。 「こういう気持ちになるのが正しい!」ってのはヨガにはないんです。 

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by takusukila | 2004-12-12 14:24 | ヨガ

1986年渡米。2001年にヨガに出会い、そして2004年7月7日、最愛の拓と暮らし始めました!  http://masako.yoga

by takusukila